七赤金星

天 象

秋・西風・天侯変り易い・雨・暴風雨・日没・涼気・夕ぐれ・新月・九月(酉月)午後五時~午後七時(酉刻)・西方三〇度

色 数

白色・四・九

象 意

悦ぶ・安楽・沢・金銭・酒食・愛嬢・色情・祝賀・結婚式・口論・雄弁・金融・不足・不充分・借金・経済・趣味・娯楽・御馳走・浪費・解逅の悦び・接吻・婚態・有終の美・浄土・清貧・遊興中・食事中・節度・恋愛

人 物

少女・芸人・芸者・ホステス・後妻・妾・出戻り女・金融業者・弁護士・親なし子。不良少女・飲食業者・通訳者・仲介者・歯医者

職 業

飲食業・金融業・食品製造販売業・鳥肉業・金物商・サービス業

身 体と疾 患

口中・右肺・歯・咽喉・気管支・胸部疾患・歯痛・血液疾患・敗血症

場 所と建 物

沢・窪地・沼沢地・堀・低地・石垣・浅い海・井戸・遊廓・歓楽街・庭園・劇場・遊技場・講堂・式場・養鶏場

具 象

金物・刃物・刃のこぼれた刀剣・凹んだ物・楽器・鈴・鐘・金属製品・トランプ・工具

食物

鶏肉又は鶏肉で作った食品・茶・コーヒー・酒・噌好飲料一切・餅菓子

動物

鶏・羊・猿・セミ・豹

植物

秋の草花類ー尾花・桔梗・月見草・しょうが・からし菜

七赤金星

七赤は七赤金星あるいは七赤金星と呼ばれています。字の如く五行の中では金の気で、その性は除です。六白の金は陽性の金で、鋼鉄等の様に堅い金属であり素材ですが、七赤の金は陰性の金で金・銀・銅の様な軟らかい精錬された金であるといわれています。

先天定位盤

後天定位盤

七赤の定位は西です。先天定位盤を見ると西は一白水星です。一白は水ですが実は七赤も水の意味があるのです。冒頭に書いてある「兌」とは沢の事です。一白の水は海の水です。一白水星の章に述べてあるように、一白の水は何通りにも姿や形を変化させ、色々な所を流れて終には海に還る水で、塩水です。七赤の水は地下から湧きでる清水です。この沢の水を慕って沢山の動物が集まって来ます。それゆえに、七赤には社交、悦び、飲食等の意味があるのでしょう。

西は又、夕陽の沈む所です。陽が沈むとあたりは暗く淋しくなります。人々は明るさ、賑やかさを求めて夜の巷に遊びに行くので、遊興に関した意味があるのだとも、又七赤は秋の気であるところから、収穫が終って、懐が暖かくなり、休養と楽しみを求めて遊びに行くので、それに関連した意味があるのだとも言われています。

いずれにしても、七赤と一白は切っても切れない関係があります。七赤は金銭に関しては順調ですから、つい浪費となり浮き浮きと費消してしまう所があります。一白の理性・忍耐が必要とされるのです。

一、悦

七赤のはたらきの一つに「悦」があります。人が心からよろこんでいる棟を表現した字がこの悦であると考えたらよいと思います。七赤には人間が求めて止まない財宝・金運を始め、飲食・遊興・恋愛等があります。どれ一つをとってみても悦びです。又、七赤には沢と言う意があります。人、動物、鳥、虫、生きているものはすべて水を求めて沢に集まって来ます。草も木も水が潤沢であればよく育ちます。水は生活の源です。色々なものが集まれば交易が始まり、交際も始まり悦となる由縁です。

二、西

七赤の後天定位は西です。西とは陽の沈む所ですから、人生の晩年を過ごす場所である、との考え方もあります。仏教では西を西方浄土と呼び、死後に行く世界であるとしています。なぜなのでしょう?

自然界の季節を四季に分けて、それを土台にして考えたから東を前世、西を彼の世、とする思想が生れたのではないかと思われます。

東は春で樹木の芽が出る時、すなわち三碧です。三碧は若者という意味があります。三碧の色は青です。世間一般でも若さ、若者を表わすのに青年、青春、青二才等の言葉を使っているではありませんか。

一方西の色は白です。西は七赤で赤と言う字を使っていますが、西の表わす色は自なのです。春に発生した草木は、夏には葉が繁り、活動が盛完になって結実します。秋になれば実は落ち、葉は枯れて活動は停止し、又もとの静寂に帰ります。すなわち無に帰ったのですから色はありません。白だと言うわけです。この思想を人間にあてはめてみますと、人間は東で生れ、西に帰ると言う事になります。

西の後天定位は七赤ですが、先天定位は一白である事は既に述べました。一白の色は何であったかをもう一度思い起こしてみてください。一白が現わす色は黒です。なぜ不幸があった時、悲しみを表わす色として黒と白を使ったのか解るような気がするではありませんか。後天の七赤と先天の一白、共に西を定位としている「気」の色なのです。

以上の事を考慮に入れて判断すれば、西は若人には向かない場所だともいえます。

これから伸びてゆかねばならない人達には例え吉方であっても、この方位の持つ引退の気を受けて積極性や闘志を失い、老成してしまう恐れがあります。特に思春期を迎えた青少年達は、早熟になり性への関心を異状に高めますから、真に適切な方位とは思われません。

ただし中年過ぎの人達にとっては、過去の業績の成果を摘み取る所であり、婚期の遅れた人にとっては、艮縁を得る最高の方位と言えるでしょう。

三、人物

西あるいは七赤が現わす人物には少女があります。反対側の三碧の青年、あるいは若者に対して西は少女です。沈んで行く夕陽を見ながら、うれしそうに手を叩いて悦んでいる少女の姿が浮かんで来るようです。その他、歓楽街や飲食店、サービス業に関係のある若い女性も、七赤星の女性だとされています。

西、あるいは七赤が遁甲している方位に行けば吉方にせよ、凶方にせよ、必ずその様な女性と関わりが出来ます。

七赤の遁甲している方位に移動あるいは移転出来る人は、生年、生月、二黒土星、五黄土星、八白土星、六白金星、一白水星の人です。三碧木星、四緑木星、九紫火星の人には凶方です。

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ひよこのお日柄
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